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吉野川整備基本方針についての要望書
 みんなの会のみなさま  姫野です。

 今日のお昼頃、吉野川整備基本方針についての要望書(以下に貼り付けます)を、国交省に渡しました。26日の委員会までには、委員全員に届く予定です。とりあえず審議対象にはせざるをえないと思います。
 ですが、国交省の対応や委員会の雰囲気から見ると、26日で終わりになる公算も強く、あとの対応を考える必要があるでしょう。
 またみなさまのお知恵をお貸し下さい。
 霞ヶ関での委員会の傍聴と記者会見には、私と吉田さん、豊岡さん、武田先生が出る予定です。(台風による欠航が心配)
 また帰ったら報告します。                  
2005/09/24

@マスコミ案内

 昨日、吉野川整備基本方針(原案)が、国交省河川局のHPでに発表されました。原案では「洪水の支障となる第十堰は放置できない」との認識は変わらず、また、可動堰計画の根拠であり、新たなダム建設の根拠ともなる「基本高水24,000m3/秒」も変わってはいません。

 しかし、この2点については、私たちはすでに流域住民と学者の共同研究により、まったく違う結論を得ています。これは3年間をかけて、3,200万の研究費を市民のカンパと徳島市の補助金でまかなった、吉野川における森林の洪水防御力「緑のダム」に関する日本で初めて研究報告です。また、昨年観測史上最大の洪水となった23号台風の結果、第十堰の可動堰化の必要がないことが改めて検証され、現存する日本最大の石積み堰として高い価値も明らかになりました。

 そこで、基本方針策定にあたっては、この新しい知見を十分に検討して、流域住民の多くが納得できる審議をしていただくよう、この研究成果(報告書)および基本方針についての私たちの要望を、本日、河川整備基本方針検討小委員会に提出しました。(国交省徳島事務所担当西川均氏受付)

 来週26日(月)には、同委員会が開催されますが、この日だけで実質審議が終わるかもしれない、との観測もあり、もし本当なら、川の憲法とも言うべき吉野川整備基本方針が、十分な議論も、住民合意もなく決まることになってしまいます。当日は傍聴のため上京します。ぜひご取材をおねがいします。

 当日のスケジュールは次のとおりです。

10時〜12時
  河川整備基本方針検討小委員会 
  国交省11階 特別会議室
  傍聴(当方から3名予定)
13時〜13時30分
  記者クラブで記者会見

A要望書

吉野川水系河川整備基本方針策定についての要望

社会資本整備審議会河川分科会 
河川整備基本方針検討小委員会 御中

                 NPO法人吉野川みんなの会
                吉野川シンポジウム実行委員会


 第十堰改築計画では徳島市において住民投票が行われるなど、第十堰の改築問題だけでなく河川整備計画には多くの県民の注目が集まっております。第十堰保全と森林整備「緑のダム」については、流域住民と専門学者による共同研究を行い成果報告書としてとりまとめましたので、吉野川水系河川整備基本方針に可能な限り反映いただけますようお願いします。
 さらには流域住民の多くが納得できるよう徹底した審議をしていただくとともに、以下の要望を取り入れていただけますようお願いします。

1.第十堰については、保全を明記してもらいたい。
 @住民投票などで明らかなとおり、地域住民の多くは第十堰の保全を望んでいる。
 A第十堰は洪水の支障とならない。
  第十堰地点で計画高水流量19,000m
3/sが流れた場合、2001年に判明した固定床の模型実験結果などから水位は計画高水位を越えないと想定される。また、平成16年の台風23号では計画高水流量にほぼ近い16,700m3/sが流れたが、計画高水位まで1.5m以上の余裕があること からもこのことは想定される。
 B第十堰は貴重な文化遺産である。
  第十堰は、湾曲斜め堰と呼ばれる江戸時代からの河川伝統技術を伝える日本最大の石組み堰で、日本で唯一の2段堰である。

2.基本高水について、新たに決定し直すべきである。
 @既定計画は森林状態の最も悪い1970年ごろの出水をもとに決められたもので、「吉野川可動堰計画に代わる第十堰保全案と森林整備事業案の研究成果報告書」によると約30年が経過し森林状態が変化したことから、洪水ピーク流量が減少しているとされる。
 A新しい30年間の洪水や気象データを使うべきである。
 流出計算モデル(貯留関数法)は昭和29年から昭和51年までの23年間の洪水により作成されているが、観測史上最大の平成16年洪水を含む直近約30年の洪水を使用し精度の高い基本高水流量の予測を行うべきである。
 B基本高水の流量確率手法による検証は流量観測記録が残る期間のデータを用いて行うべきである。
 大正元年洪水について氾濫計算によってピーク流量を予測し、基本高水流量の妥当性の検証データに使用しているが、5,800m
3/sもの誤差を有するデータは用いるべきでないと考える。

3.その他、以下の各点を「河川の総合的な保全と利用に関する基本方針」に取り入れてもらいたい。
 @流域の83%が森林であり「土佐水」など森林と洪水の密接な関係が歴史的に認識されてきたこと。
 A吉野川は全国最大の藍作地帯である。江戸時代には洪水氾濫の運ばれた肥沃な土の活用によって藍作が可能であったこと。
 B吉野川の竹林帯は水害防備林として全国最大規模である。新しい時代においても洪水被害軽減のための有力な治水策であること。
 C第十堰は日本最大の石積み堰で、唯一の2段斜め堰である。貴重な河川伝統技術を伝える構築物であること。
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Last updated 2005/09/28
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